瑠璃一味のお戯れな学園生活

「おい」

孔雀に抱きつく雛菊を、ベリリと引っぺがす翡翠。

「何だ貴様は」

「何言ってんの先生、雛菊だよぉ」

「名を問うておるのではないわ阿呆が」

旦那ご立腹。

「何しに来た、嫁なら不在だぞ」

「うん、知ってるよ」

自分の家庭をほっぽらかして来たくせにニパッと屈託なく笑う黒焦げ。

「野菊から聞いたんだよぉ、先生、奥方と喧嘩したんだってぇ？相変わらずおとなげないなぁ」

そう言って翡翠の鼻先をツンツン突っつく雛菊。

ああっ、危ない！

そんな事したら翡翠に三枚おろしにされてしまう！

夕城三兄妹の危惧をもあっさり裏切り。

「だから優しい雛菊お姉ちゃんが晩ご飯作りに来てあげたよぉ、瑠璃君達喜んでぇ♪」