男になりたい女と女嫌いな男
理央が見つけてくれたとき、本当に嬉しくて。
俺、とか男みたいな言葉づかいさえ忘れちゃうくらい、嬉しくて。
…今だって、男言葉を忘れてしまってる。
…それにしても、どうして友季はあんなになっちゃったんだろう。
昔は一緒にサッカーして、ゆうきとじゅんってどっちも男の子みたいだねーって笑いあっていたはずなのに。
…どうして?
はぁ、と思わずため息をつくと理央が心配そうに顔をのぞいた。