男になりたい女と女嫌いな男



次の日。


「よしっ」

教室に入る前、トイレの鏡で最終確認。

昨日の涙の跡はすっかり消えている。

理央の腕のぬくもりは・・・まだ残ってる気がする。


てか、忘れられない、みたいな?




今日で、ケリつける。

友季がこれ以上、バカな道に進まないように。


「大丈夫」


理央の優しさが胸の中にあるから。


教室のドアを勢いよく開けた。



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