君想歌
ショボンと肩を落として
謝る沖田に口を尖らせる。


そんな表情見せられたら
許さないと駄目じゃないか。


「……明日から私の外出許可が
出るまで甘味を買ってくるなら
許してあげる」



「はいっ」


「ぎゃぁぁあ!!
総司!!」


嬉しさの余り犬のように和泉に
飛び付いた沖田に悲鳴を上げる。


「うるせぇぇえ!!
今何時だと思ってやがる!!
子供は早く寝やがれ!!
この手の掛かる餓鬼共がっ」


青筋を額に浮かばせた土方の
拳骨が二人の頭に落ちる。


「「痛ぁぁあ!!」」


仲良く悲鳴を上げ頭を抱えた
二人に土方はふっと笑う。


俺の出る幕でも無かったな……。


普段通りにじゃれ始めた
二人を怒鳴り付けた土方だった。

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