君想歌
山崎が持ち帰った情報を聞けば
悠は桂小五郎と行動を共にして
京を出たらしい。


会えない寂しさが募るも
生きていると分かれば十分だ。

「で。何したんや?」

「……テメェ」


呆れたように問う山崎に
目を吊り上げる土方。


「てへっ」

「……」


ふざけた和泉に土方の拳が
頭に落下する。


頭を押さえ悶絶する和泉を
馬鹿にしたように見下ろす。


「テメェは。
大人しく出来ねぇのか?」


屯所に戻ってきた土方も
山崎同様呆れていた。


で、何した。


答えを急かされ睨まれながら
理由を口にした。


「怪談話をしてて。
陰から出てきたセンに驚いて
縁側から落っこちました」

にこやかに笑う和泉に
怒声より溜め息が先に出た。


.
< 592 / 633 >

この作品をシェア

pagetop