闇の向こう側で~あなたの光を~









美海side




流し素麺なんて久しぶり。



いつぶりかしら?

きっと凛や両親が居なくなってからやってないわね。



随分昔になる。





楽しかったな。

すごく幸せだった。









でも、今も幸せなの。


光龍のみんなが居てくれる。

全然寂しくないの。





私が1人で居てもきっと手を差し伸べてくれるの、みんなは。







だってほら。


龍「美海、花火行くぞ」



こうして、私を1人にさせないのよ。



「うん、行きましょ」








私はまだみんなに内緒にしてることがたくさんある。


だけど、約束通りいつか絶対に私のことを話すわ。











その時は、

どうか、




私を1人にしないで。















ヒュー……




パーン!!















夜空に咲く真夏の花。


一瞬で散ってしまうけど


一瞬で闇に紛れてしまうけど





この一瞬に咲いた花は




とても美しかった。











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