君恋日記


最終的には靴まで選んでくれた佐田くん。


「ネックレス…どうしよ…かな…」


ちょっぴり予算オーバーだった服。

だけど…だけど佐田くんが選んでくれた服
簡単には手放したくなんかない。

せっかく選んでくれたんだもん…

だけどアクセサリーのネックレスまでは
どうしても手が届かなかった…


お店へ戻そうとした時。

後ろから伸びてきた手があたしの右手からネックレスをそっと、取ると、


「ネックレスは俺が買ってあげるよ。
今日はクリスマスイヴだしな?」


そっと耳元でそう佐田くんは呟いたんだ。


あまりの衝撃に頭が着いていかないあたしに
素直にうれしさが舞い上がる照り火照る顔に頬。


あたしはぎゅっと服の裾を握りしめると
また混みあがるこの気持ちに心地よさを感じた。




< 60 / 303 >

この作品をシェア

pagetop