花結び
∞時を越えて∞
来るべき衝撃と痛みが来ない。

身を包む暖かさは、太陽の光?

異変を確かめるため、目蓋をあけた瞳に映ったのは、澄んだ青空。


「…………」


ばっと身体を起こし、手のひらを見つめた。


「どうして……?」


とくんとくん、と規則正しい鼓動を刻む胸に言葉が自然と漏れる。


「あんなに高い場所から飛び降りたのに」


死んでいない。


その事実に絶望した。


「お嬢ーさん、何者?
まさか幽霊?」


「きゃっ」


突然降ってきた声に驚いて身体を強張らせる。


「悪ぃ悪ぃ。驚かせたか?
上に居るぜ」


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