君と私の愛々傘。【短】
「杏~、次移動だよ!音楽室!」


「あ、うん」


音楽の教科書を鞄からとりだし、純ちゃんの後をあわてて追いかける。


「…でさ。」


廊下に出て。


ふいに聞こえた君の声。


どうしてだろうね?


たくさんの人で混雑してる廊下で、君の声だけははっきり分かる。 
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