仮の恋人



その後は朝練は色々あったが何事も無く終わった


「ふぅ…」


何か疲れたな
まだ朝なのに


私は夏樹のことが好きだと誰にも悟られまいと精神を張っているのだ

なのに、あいつは私が頑張ってる姿を見て楽しんでいるのだ
いや、見ているだけじゃない
実際に色々してくるんだけどその辺のスルースキルは身につけているので最近は大丈夫になった



「やっぱり、夏樹先輩と梓先輩って仲いいですよね」


「やめてよ、あんな奴」



愛美ちゃんと後片付けをしていたら唐突に言われた
もう、この台詞は何度も聞いてるから慣れっこ



「今日の朝も挨拶しなかったら求めてきたじゃないですか?」


「からかってるだけだよ」



本当にからかっているだけなのだ



「そうですかねー?私、夏樹先輩って梓先輩のこと好きなんじゃないかなって思うんですよね」



逆だよ
私が夏樹のことが好きで、夏樹は私のことは好きじゃないんだよ



「ないない」


「えー。でも梓先輩可愛いし、ありえると思うんだけどな」


「まず、夏樹には彼女がいるんだよ?私には葵がいるし」



そうかなー?とまだ不満なのかずっとぶつぶつ言っている
その姿は可愛いと思うが、それを微笑んで見れるほど私は大人じゃない





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