仮の恋人




ガラッ



「おはよーございます」



ドキッ



「あ、夏樹先輩。おはようございます」


「おー、高野。おはよ」


チラッと夏樹を見るといつもの練習着に着替えている

夏樹もじつはバスケ部な訳で


朝特有の夏樹の眠たさを孕んでいる声を聞くといつも心臓がドキッとなる
それを悟られないようにその場から離れることにした


幸い夏樹は他の部員と仲良く話してるし

特に気を張る必要はないか


「星野さん」


「…っ」



いきなり肩を掴まれ異常に反応する体


後ろを振り向かなくても分かる



「無視?あいさつしてくれないの」


意地悪そうに微笑む夏樹
きっと一瞬気を許した私の反応を見て楽しんでいるんだ



私は精一杯自分の感情を隠して



「おはよう」



そう言うと満足そうに微笑んだ


その笑顔に腹が立ったのは秘密ってことで




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