死神からの贈り物


ふわり…とよい匂いが間に立ち込め…ふわりと羽根のように何かが舞い上がった…。



『――!!――』




ぶわっ‥と人の行き交う隙間の先にゆっくりと近づく人物に俺は目を釘付けた。


猫の髭をピクピクさせて…目をこするように顔を撫でた。


長い髪が冷たい風に煽られ靡くと…髪が風になぞらい宙を舞う。

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