きみとぼくと、世界と【短編】
「…泣けたよ。うん。実はちょっと泣いてた。かっこわるいから言わなかったけど」
あのとききみはバカで無神経な現代っ子そのもののぼくに生命を教えてくれた。
ありがとう。
「たぶんあいつが子供産まなかったら人間以外の命の重みってよくわからなかったな」
きみがいなかったらぼくはとんでもない奴になってたかもしれない。
ネジのとんだサイコ野郎になってたかは分からないけど、たぶん暖かい人間にはなれなかったかな。