恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~

「佑真が1年生でただ一人レギュラー取った時は、みんな自分のことみたいに喜んでくれたよね」


ペットボトルが、小さく音を立てた。


佑真が指先で力を入れたそれは、少し変形していた。


「みんな…そんな佑真が誇らしくて、本当に嬉しかったんだよ……」


選ばれなかった他のメンバーは、率先してマッサージだったりバッティングピッチャーをかって出た。

縁の下からみんなが佑真を支えてた。



思い出は……たくさんたくさんある……



――コトッ…


ペットボトルを静かにベンチへ置くと、佑真は荷物をまとめて歩き出した。


「なのに、佑真はそんな仲間のこと信じられない!?」


正義感や後ろめたさから野球を手放そうとしてるなら、
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