ウラルとカナル
その日も晴天で、いつも通りふたりで山に行った。ふたりともあのお告げの事はすっかり忘れていた。
ところが、いつも姿を見せるリスのヂニーは何故か姿を見せず"風邪でもひいたのだろうか?"と心配していると、蛇のジリジリがカナルの所へやって来て『ヂニーが足を滑らせ、崖の木の根っこの足に引っかかってしまって動けないでいる。風が強いので、外れて谷底に落ちてしまいそうだ』と言って来た。
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