それでも君が好き。 一生片思いで上等なんです

「あっ!佐藤」

10分ぐらい経つと佐藤が校舎から出てきた

「なんか唯と松本、先に行っちゃったみたいなんだけど‥」


「まじかよ。じゃあ、行くか!」

最初は少し歪んだ顔もすぐに笑顔になった

「うん!お腹空いた~」


「俺もー!」


ちょっとおしゃれをして並んで歩く私たちを見てみんなはどう思ってるのかな?


いつもより少し近づいて歩く

ぶつかってしまった手を急いでポケットにしまう


「寒いな~。手袋ほしい」


佐藤もポケットに手を入れる


どうすればその大きな手を温めてあげられるのかな‥?


< 97 / 109 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop