ヒールの折れたシンデレラ
宗治の仕事が終わる時間に駅で待ち合わせをする。
普段はあまり使わない駅で駅ビルにはたくさんの店が入っていて、多くの人でごった返していた。
駅の改札を抜けたところにある大きなガラスで服装をチェックしているとゆっくりと近づいてくる影に気が付き振り向く。
「気づくのは早すぎ~」
スーツのポケットに手を入れたままでニコニコと笑いながら近づいてくる宗治をみて、千鶴は先ほどまで暗い色をしていた心が明るく色づくのを感じた。
「隠れるのが下手すぎなんですよ」
そういって笑いながら駆け寄ると、すっと手を握られて「行こう」と言われた。その何気ないししぐさにも胸がときめく。
手にぎられて照れるほど子供ではないけれどやっぱりうれしい。
自然とほころぶ顔を宗治にみられないようにしながら千鶴は宗治とゆっくりと歩き始める。宗治が千鶴に歩調を合わせてくれている。それもうれしい。
ただ手をつないで歩いているだけでも、心をこんなにも満たしてくれる。
普段はあまり使わない駅で駅ビルにはたくさんの店が入っていて、多くの人でごった返していた。
駅の改札を抜けたところにある大きなガラスで服装をチェックしているとゆっくりと近づいてくる影に気が付き振り向く。
「気づくのは早すぎ~」
スーツのポケットに手を入れたままでニコニコと笑いながら近づいてくる宗治をみて、千鶴は先ほどまで暗い色をしていた心が明るく色づくのを感じた。
「隠れるのが下手すぎなんですよ」
そういって笑いながら駆け寄ると、すっと手を握られて「行こう」と言われた。その何気ないししぐさにも胸がときめく。
手にぎられて照れるほど子供ではないけれどやっぱりうれしい。
自然とほころぶ顔を宗治にみられないようにしながら千鶴は宗治とゆっくりと歩き始める。宗治が千鶴に歩調を合わせてくれている。それもうれしい。
ただ手をつないで歩いているだけでも、心をこんなにも満たしてくれる。