Rhapsody in Love 〜約束の場所〜
だから、この騎馬戦は、どこの高校でも熱い闘いが繰り広げられるのだ。熱くなればなるほど流血沙汰も多く、みのりが以前勤務していた高校では、救急車が来てしまったこともあった。
男の子たちは皆、運動部の筋骨隆々のマッチョくんも帰宅部ガリ勉のウラナリくんも、例外なく上半身裸になって整列し、4人一組で騎馬を作っていく。
危険な行為がないように見張るため、男性の教員たちは皆審判として駆り出された。これから始まる闘いに、みのりもわくわくしてテントの下から身を乗り出す。
3回ほど3つの団が入り混じって戦われ、トータルで残った騎馬の多い団の勝ちになる。
スタートの合図が鳴ると、
うぉーーーーーっ!
という地響きのような鬨の声とともに3色の騎馬が入り乱れた。
小学校のように帽子を取って終わりではなく、騎馬が崩れた段階で失格となる。どんどん戦いを挑む騎馬、どんどん逃げ回る騎馬。始まって数分もしないうちに、騎馬はどんどん少なくなっていく。