ナンパ男との恋~最終章~
広樹編
「広樹、もう帰るの?
泊まっていかないのー?
私、寂しいじゃん」


「あー・・・今日は帰る」


軽そうな女だったから
お持ち帰りされたはいいけど・・



「じゃあ、また明日会える?
夜ごはん作って待っとくから」


ヤったらヤったで
こんなウザいとは・・・


「また連絡する」


「えー・・ちょっ、広樹ー!」


女の叫ぶ声を後に
服を着た早々家を出た。


やっぱ、女は面倒だ。


近くに駐車した単車に乗り
深夜の道路を走ると
すべてがどうでもよくなる感覚に陥る。


マンションの駐輪場に単車を停め
家の中へ入ると


「あ、広樹おかえり!?」


慌てた様子でソファーから立ち上がり
顔を真っ赤にしている春さん。

そして、


「いいタイミングで帰ってきやがって」


不機嫌な様子の輝ちゃんを見ると
想像はつくんだけどさ。


ってか、いいタイミングがどうのって
親の言うセリフじゃないような気するんだけど・・・








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