ナンパ男との恋~最終章~
「輝樹!?こんなとこで
何してんの!?」


驚きすぎて
大声になってしまっている春ちゃん。



「予定が狂ったから
1つ仕事して帰るとこで
車ん中からお前らが見えたから
降りてきたんだけど?」


そう言いながら
春ちゃんに近づき
見下ろすように
睨みつけている。


「えーっと・・・・
もしかして、何か不機嫌・・・?」


「別に?
つーか、お前
何でそんな格好してんの?
バカなの?」


やっぱ・・・・

春ちゃんの格好がマズかったのか。


「え?え?
たまには・・・
親子で遊ぶのも
いいかなとか・・・」


春ちゃん、答えになってない・・。



「クソガキども
先に帰ってろ。
このバカは、俺が連れて帰る」



大きく呆れたようにため息をつくと
俺達にそう言いながら


「ちょ!?輝樹!?」


春ちゃんを引っ張るように
連れ去って行ってしまった。


はぁ・・・。仕方ないか・・・


「春樹、俺
さっきの女らと
ちょっと遊んでくっから」


「あーはいはい、どうぞ」


広樹も、いつもの病気がでたし

俺は・・・さっさと帰るか。

ほんと・・・
自分勝手な
輝ちゃんが羨ましいよ。

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