ナンパ男との恋~最終章~
真夜中、玄関を開ける音で目覚め

足音で誰が帰ってきたか分かるようになり


あ・・輝樹帰ってきた。

なんて思いつつ再び眠りにつこうとすると


隣に寝転がる輝樹に
思わず目を開けてしまう自分。


「お、わり・・・
起こしたか?」


「ううん、おかえり」


「あぁ」


そう言いながら
大きな手で
頭を撫でてくれる。


そして、いろんな香水が入り混じる匂いで抱きしめられ

うれしさ、不安が錯綜して

泣きそうになってしまうんだ。


女性の香水の匂いが
輝樹に移って
私の中で
いろんな渦で巻き込まれて
何も・・・言えなく

何を言うべきなのかも
分からなくなる。
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