ナンパ男との恋~最終章~
幼稚園のプリントを見ると

今日のおやつは、


チョコレート3つ、クッキー2つ


と書いてある。


1つだけ食べずに

こっそり持って帰って来たんだ・・。


ポケットに入れてたのか

銀色の紙に包まれてるチョコは

溶けてしまってるけれど・・・


こういう優しさをもらうと

感極まってしまう自分もいて・・・



春樹も、広樹も

それぞれの優しさと思いやりがある子に育ってくれている。


そして・・・・・



「そういや・・・
俺、明日の夜
飲みあっから」


「そんなの初めて聞くんだけど?」


「あぁ今、初めて言ったし」


「誰と・・・?」


「健二達」


「女の子もいるの?」


「いや、いねぇはず」


「分かった・・・」


「んな、心配すんなって」


「心配したくないんだけどね・・」


「っ・・あれは
酔っ払ってたから仕方ねぇだろ?」


そう、結婚して子供もいるというのに
相変わらず、輝樹の周りには
女が寄ってくる上に、

モデルとして未だに
チョコチョコと仕事してるもんだから
私の不安は相変わらずなのに・・・

なのに、輝樹ときたら

今から2ヶ月前・・・


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