ナンパ男との恋~最終章~
この場を切り抜けるには・・・


「は、早くしないと
ほら・・飲み会の時間が・・
健二くんが迎えに来ちゃうよ」



「だから?」



「お風呂入ったり・・・
時間が・・・」



どんどん輝樹の顔が
近づき

吐息がかかるような

もう言葉すら発せられない距離になってきているわけで・・・

この距離が更に
どんどん近づき


「んっ・・っ」


「口開けろって言ってんだろうが」

舌でこじ開けられるように
無理矢理口を開けられると


「っ・・・ふ」


長く、乱暴なキスが続き
そのまま
輝樹の手が
私の服の中へと入ろうとした時


え?え?や、やばい!?



とっさに
輝樹の手を掴んだ。


「何だこの手?
おあずけか?ははは」


「だから、時間が・・・」


「はいはい、分かりました。
おあずけくらったから
諦めて風呂入るしかねぇか」


そんな事を言い
笑いながら
軽く私の頬をつねると
離れようとするもんだから・・・


お風呂に向かおうとする
輝樹の洋服を
掴んで引きとめてる
自分でも予想外の行動をとってしまっている。
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