ナンパ男との恋~最終章~
「何だ、春菜
やりてぇのか?」


そんな様子を
相変わらず冷静に見つつ
平然と、そんな事を聞いてくる輝樹も
どうかと思うけど・・・・


「へ!?い、いや、ちがっ・・っ」


違うんだけど・・・

何か、離れたくないような

そんな・・・寂しさというか・・

やばい、この状況を
何て言えばいいのか


説明できない私も

どうかと思う・・・。


何も言えず
口をパクパクさせてる私を
少し笑いながら



「ったく、仕方ねぇな。
一緒に風呂でも入るか?」


一緒に?お風呂・・・?


え?え?お風呂!?



う、うれしい・・・けど・・・

けど・・・・


やはり、恥ずかしさもあるわけで・・・


なんて思ってる間に
輝樹はお風呂の方へと行ってしまっていて



「おい、早く来い」


そんな言葉が聞こえ
慌てて走って行くと


「早く脱げ」


「え・・・あ、先に入ってても・・」


輝樹の目の前で脱ぐなんて

そのような自信も、勇気もないのは当たり前の事なんだけど・・・


「早く」

恥ずかしがってる暇もないほど
だんだん不機嫌になってきてる姿に
輝樹の背後に回るように
一気に脱ぎ
お風呂の扉を開けた。






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