ナンパ男との恋~最終章~
「はい・・・?」


「度々すいません。久保ですが」


「あ、はい。どうぞ」


その言葉と同時に
玄関の中へと通され


女性の顔をまっすぐ見ながら


「輝樹が・・・ご迷惑おかけしました。」


「え・・・そんな」


「もし、写真とか撮ってるんでしたら
消して下さいね?」


「・・・・・・」


「もしも、消さずに
世間の目に出る事があったら・・
私は、あなたを許さないし
その時は、とことん法律というものを味方にして戦うつもりなので
それを覚悟でどうぞ。」


「ちがっ・・・私
ただ・・・」


「ただ?」


「好きで・・・好きで
そしたら、昨夜私が帰ってきたら
廊下に座り込んでて・・・
その・・・ごめんなさい。
好きだったんです」



「それで、キスしたんですか?」


「あれは・・・私の事
誰かと間違えてキスしてきたから
私・・・間違えられててもいいって思って・・・
でも、
キスの途中で・・・」


「途中で?」


「急に態度が変わって・・・
ひどい事言われて・・・
悔しくて・・・押し倒して・・」


「キスマーク?」


「突き飛ばされて
もっと、ひどい事言われて・・・
そのまま輝樹さん寝ちゃったから・・・」


サキさんの言う通りだ。

ちゃんと真実が見えてくるじゃん・・・





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