ナンパ男との恋~最終章~
目が合ったから
私を呼んでくれるんじゃないかと
少し頭をかすめたのは
そりゃ、私の勝手な期待だけど・・


何か・・・・


あぁ、来なければ良かった。


なんて思ってしまう。


そんな事を一人思い落ち込んでる間に


「はい、春菜ちゃん」


いつの間にか戻ってきていた健二くんに飲み物を渡された。


「ありがとう」


もらった飲み物を一口飲んだけれど・・


・・・・この味は、


「あの、健二くん
これお酒じゃ・・・?」


「うん?
俺が飲もうと思って頼んだんだけど
考えてみたら
俺、5時に出かけなくちゃいけないんだよね。
酒飲んだら起きれないしさ。
せっかく頼んだのに
もったいないじゃん?
だから・・・アルコールはそんな入ってないから
春菜ちゃんでも
平気でしょ?」


平気でしょ?って聞かれると


「う、うん・・・」


と、しか返答できないじゃないか。
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