ナンパ男との恋~最終章~
「たっぷり時間はあるし
たまには楽しまねぇとな?」


そんな言葉と同時に

キスから始まり・・・・


私の体のすべてを知り尽くしている輝樹に
これ以上何かを言える事もできるはずもなく・・・・




・・・・・・・・・・・





「春菜?ぶっ飛んでねぇか?
大丈夫か?」


気づいた時には

すべてが終わっていて

薄暗い中、輝樹の顔が微かに見える。


「あー・・・ちょっと
飛んでた・・かも・・」


「ははは、わりぃ
ちょっと
いじめすぎたな」



全然笑い事じゃないくらい
もう・・・


「腰たたないくらいなんだけど・・・」


起き上がろうにも
力が入らないという・・・


久しぶりに
こんな状態になってしまった。



「だから、悪かったって。ははは」



絶対、悪かったなんて
思ってない態度なんですけど。


っていうか、笑いすぎだし。


「やっぱ、春菜に飽きる事は
一生ねぇな。」


そう言いながら
寝転ぶ私の前髪をかきあげるように
頭を撫でている。


・・・あぁ、まただ。


不安だった事も全部

どうでもよくなってしまった。



「まぁ、これで
飲み会あっても
俺に寄ってくるような女いねぇだろ?
もうちょっと春菜が酔っ払ってくれたら
俺に抱きついてくれたんだろうけどなー
あれが一番、手っ取り早い方法なんだけど
まぁ、仕方ねぇか」


「へ・・・?
え?もしかして
健二くんに・・・」


「あぁ、春菜を酔っ払らわせろって言ったんだけど
あいつ亮に捕まりやがったからな」


ほんと・・・この男ってば・・・


もう、何か
うれしさの方が大きすぎて
怒るべき所すら怒れないし。


惚れた弱みってやつなのかもしれないけど


まぁ・・・いいか・・。


貴重な2人の時間が

こうして過ごせたしね。










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