ナンパ男との恋~最終章~
「あの、お願いですから
顔を上げて下さい・・・」


「聞き入れてもらえるまで
顔は上げれません!」


「かーたん・・・・」


春樹が不安そうな目で
私を見つめ


「この人、そんな悪い事したの?」


広樹さえも
完全に誤解している。


・・・最悪だ。


ため息をつきながら
輝樹の方を見るけれど

やはり、笑いを浮かべ
おもしろがっている・・・。


私に、どうしろと言うのよ・・・


こういうのは
本気で苦手だって
知ってるはずなのに

私に丸投げって
あんまりじゃないか・・・



「あの・・・」


「明日、一晩だけでいいんですっ」


「あの・・・・」


「お願いです、俺・・・
結婚したいんです!」


この人、私の話聞く気ない気する。
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