ナンパ男との恋~最終章~
そして、ようやく


「久保くんのおかげで
今日は10倍の売り上げだよ。
本当、ありがとう。
またぜひ来て下さい」



「ありがとうございます。
じゃあ、お疲れさまでした」


AM4時

ようやく、一夜限りの仕事が終わった。



疲れた。


女相手に、こんな神経使うなんて

考えてもみなかった。



こういう時、


会いたくなんのが・・・



「おかえり・・・」


ほらな、やっぱり
眠れず待ってたか。



「あぁ・・・・
一緒に寝るか」


「え?きゃっ!?」


春菜を抱きしめながら

やっぱり・・・

こいつじゃないとダメだと思う。


「輝樹・・・?大丈夫?」


この声、体温、匂い


「やっぱ、お前がいいわ」


「へ?て、輝樹?」


こんな言葉一つで
動揺して、顔真っ赤にして


「キスしてぇんだけど?」


「え、あ・・・うん・・・」


ぎこちないキスを交わす

この春菜といるのが

一番いい・・・・。
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