ナンパ男との恋~最終章~
「覚えてるから
起きてきたんじゃねぇか」


「何の約束・・・?」


「あぁ・・春菜は知らねぇのか。」


「うん?」


「あと10日もすりゃ
小学校だろ?
歩きやすいような靴買ってやろうと思ってな。
よし、めし食ったら行くか!
じゃー、お前ら
着替えてこい」


「「うんっっ」」


私の知らない所で
いつの間に・・・


というか・・・・


考えてないようで
ちゃんと考えてるんだなぁ・・


靴とか全然考えてなかった・・・。



「あ、ねぇ
昨夜 どうだった?」


そうだ、ホスト代役は
どうだったのか聞きたかったのに
帰ってきた時は
何だか聞ける雰囲気じゃなかったんだよね。


「んー?あー、まぁ
ちゃんとしたぞ」


「お客さんの中で
輝樹の事知ってる人とかいた?」


「何人かはいたんじゃねぇか?
わかんねぇや」


「そっか。
え?え?な、何?!」


徐々に私に輝樹の顔が迫ってきている。


「心配してたんだろ?
何なら、脱いで
検査させてやろうか?」


薄ら笑いを浮かべ
自ら服を脱ごうと手をかけている。


「え?ちょっ!?だ、大丈夫だってば!」

脱ごうとする輝樹の手を
とっさに掴んだ。


「ふぅん?まぁ・・・
夜でも、じっくり見せてやるよ?」


そう言いながら、私の唇に軽くキスをすると
シャワーを浴びに行ってしまった。









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