ナンパ男との恋~最終章~
「じぃじとばぁばが来た!!」


広樹が大声で叫びながら
玄関から走ってきたけれど・・


「広樹、うるせぇぞ」


ちょうどシャワーから出てきた輝樹と遭遇してしまい
テンションが一気に下がってしまった・・・。


「もう少し優しい言い方してあげればいいのに・・・
広くん可哀想に・・・
ばぁばのとこおいで」


「じゃあ、春樹は
じぃじのとこ来るかっ!」


春樹に連れられて
輝樹の両親が部屋へと来た途端

輝樹が最も嫌っている

甘やかし攻撃が始まってしまい



「こんな時間に2人揃って
何か用事でもあったわけ?」


完全に不機嫌モード突入だ。


「もう少しで学校でしょ?
必要な物を揃えてあげようと思って」


輝樹の不機嫌なんて
まったく気にしてない様子で
ニコニコしながら
輝樹のお母さんがそう言うと



「分かった分かった。
じゃあ、こいつら頼むわ」


呆れたようにため息をついている。


「急にごめんね~
ちょっと預かっていくわね。
それでね・・・春菜ちゃん」


私!?


「はい?」


「その・・・
お風呂も、ごはんも
ちゃんとするから
夜まで預かってもいいかしら・・・」


そんな申し訳なさそうに聞かれると・・・


「ご迷惑じゃなければ・・・
お願いします」


輝樹に聞くと
断れてしまうから
私に聞いたんだろうし・・・


あぁ・・・でも輝樹が・・・怒ってるかも・・・。



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