ナンパ男との恋~最終章~
「輝樹、様子見に来たとか言ってるけど
本当は、春樹の件で
反撃したかったんじゃないの?」


じゃないと、わざわざ
学校に来るなんて
輝樹の性格からしてみると
考えられないもん。



「さぁな。」



薄ら笑いを浮かべ
その一言だけ口にすると



「春樹も広樹も
勉強はできなくてもいいから
真っ当な、いい男になれよ」



そう2人に言いながら

並んで歩く姿は


私の幸せを実感した瞬間でもあり・・


2人の成長を
左右した瞬間でもあった。

< 90 / 233 >

この作品をシェア

pagetop