ナンパ男との恋~最終章~
そう、輝樹流の子育ては
本当に驚きの連続で・・・


その中でも
一番、衝撃的だったのが
広樹、春樹 小学4年生の頃。


2人で、近くの公園へ遊びに行こうと歩いてる途中で起こった。



「お前ら双子か?」


公園の入り口で
3人の中学生に話しかけられ


「そうだよ」


広樹らしく
物怖じせず、答えると


「じゃー双子料金だな。
はーい、入場料出してー」



「え?でも、ここ
みんなの公園・・・」



「俺らの公園になったんだよ。
知らなかったのか?」



「広樹・・・帰ろう?」


「うん。じゃー入らないよ」


そう言って、家の方へ引き返そうとしたけれど



「キャンセル料発生しましたー」



自分達より大きな中学生が
目の前に立ちはだかり


春樹は泣き出し、

広樹は・・・・


「こんだけしか持ってない。」


そう言って、
ポケットの中の小銭を
すべて渡すと


「仕方ないから
こんだけで許してやるよ。
優しいだろ、俺達」


「うん・・・・・」


お金をすべて取られ


「また、よろしくな。
お前らの顔覚えたからな?」


血相を変え、2人で
家に走って帰って来た時

ちょうど、輝樹も
珍しく帰ってきていて・・・
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