ナンパ男との恋~最終章~
泣きながら話す春樹に
悔しそうな表情を浮かべている広樹。


そして・・・・


「んじゃー、そいつらに
仕返ししてやらねぇとな?」


薄ら笑いを浮かべ
2人に、そう言うけれど・・・


「仕返し・・・?
てるちゃんがしてくれるの?」


涙でぐちゃぐちゃな春樹が
輝樹の顔を見ている。


「んなわけねぇだろうが。
お前らがすんだよ。」



「え・・・だって・・・
中学生だから・・・」



「中学生だろうが
高校生だろうがお前らと同じガキに変わりはねぇの。
いいか?ケンカってのは
コツがあってな」



「ちょっ、輝樹!?
まだ4年生なのに
中学生とケンカさせる気なの!?」


思わず、声が大きくなってしまう私に



「俺の子なんだから
ケンカは強くねぇとな?
春樹も広樹も
俺がケンカの仕方教えてやっから
お前は、黙って
包帯でも用意しとけ」



包帯って・・・・・

どんだけケガさせる気なのよ・・・
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