地上182センチメートルを、キミと。
「………………大志は、こんなにオシャレな自分の作品を誰かに見て欲しいとは思わないの??」
言い負けた事に、釈然としない様子の香川くん。
「………………それは…」
大志くんが吃った。
こんなにオシャレに可愛くしてもらった。
見せたいに決まっている。
でも、大志くんは『見せたい』なんて絶対に言わない。 ワタシを気遣って、言えない。
いっつも大志くんに助けてもらっているのに、ワタシは簡単に大志くんの気持ちを踏み躙る。
大志くんがワタシの気持ちを汲める様に、ワタシだって大志くんの気持ちが分かるのに。
自己中。
でも、傷つきたくないんだ。
傷付けられるのが、怖い。