どんなことも二人で乗り越えて
序章

ささやかな再開

今日は始業式…クラスも変わり皆がやがやとしている

正直…かなりうるさい

そして一番うるさいのが俺に付きまとう女たちだ
「え、うっそ!?晴君と一緒のクラスだぁっ!きゃあっ!」
「マジで嬉しいんだけどぉっ!」
いや、こっちは全く嬉しくないから…
正直良い人とはお世辞にも言えない。濃い化粧にあの金切り声のようなしゃべり声に終いにはきつい香水と来たもんだ…好きになる要素がない

どっか静かなところに行きたい…ホームルームまでまだ時間あるし。
ちょっと歩いてみますか…

春の日差しを感じながら廊下を1人歩く
何だ…うるさいのなんて俺らのクラスだけじゃん。今から少し心配になる
そして心配な理由がもう一つ。

…それは、神崎遥香の存在だ…

中学から一緒で、端正で大人っぽい顔をしていて物好きからはモテている女だが…皆は彼女を恐れている。なぜなら、校内で一番ケンカが強いからだ。神が人に与えた才能はどうやら男女に差はない…って言いたいぐらいあいつは強い
出来れば俺も関わりたくない
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