どんなことも二人で乗り越えて


「おい、藤岡。ここで何してんだ?教室に戻りなさい」
あ、もしかして担任って速見? 速見っていうのは10分前行動が基本のバカ真面目教師で有名な先生だ。正直…名前が性を物語ってるよな…?
「すいません。すぐ戻りますんで」
適当に会釈を添えて謝る、すると速見は微笑んで
「ああ、この1年よろしくな」
と言い俺の後ろに付いた

流石、女子から人気教師No.1、笑顔が奇麗ですわ。なんて思いながら教室に向かい歩く
「なあ、藤岡」
後ろに付いていた速見が俺に話しかける
「何すか?」
「お前は緊張しないのか?…新しいクラス」
いきなりそんなこと言われるもんだから驚いて後ろを振り向くと速見は見事に耳まで真っ赤にしてた。…女ですかアンタは
「まあ、あんまり。全く関わったことのない奴とかあんまいないんで」
「まあ、そうなんだが…」
まあ、速見の言いたいことはわかった。どうせ…
「ああ、先生…神崎が怖いんだ?」
赤らんでいた速見の顔色が悪くなった
「そっ、そんなわけがないだろ!」
分かりやすいねえ…

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