どんなことも二人で乗り越えて
そう考えると女ってつくづく変わってるよな…?好きだの話しかけたいだの言う割には相手に悟られないように見え見えの感情をひた隠してて…
もっとこう、フレンドリーになれないのかね?

なんて考えてるときに聞こえたあのケバい女子達の
「晴君の寝癖可愛いぃっ!」
の声…朝からやめてくれ、切実に
まあ…ああいう例外もいるけど。でもあいつらも俺に直接話しかけてきたことあんまないよな…出来ればそのままずっとそれでいいんだけど

「……岡く……」
「藤岡君ってば!」
「はいっ、はい!…何か?」

気付けばホームルームは終わっていて中央委員の女子に名前を呼ばれていた

「もう!やっと気付いた…先生の話聞いてた?」
何、説教?
「悪い…」
「まあ…いっか。ねえ、何で今日遥香さんが休みか知らない?」
それを聴いた瞬間俺は思いっきり立ち上がった。椅子が悲痛な音を立てて倒れてしまったがそんなこと気にしている余裕は俺にはなくて…
「お前、それマジで言ってんの?」
「いやだって、席見てみなって」
…ああ、本当だ…いない
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