どんなことも二人で乗り越えて

正義と恋心

そんなこんなで何とか西崎に押し掛けられることもなく平和に迎えた昼休みの時間
俺は尚人の席へと向かう
「尚人、一緒に食おうぜー」
いつものように誘ってみるが何故か尚人は椅子に座ったまま固まっている
「おい、どーしたんだよ?…ってうわっ!!?」
いきなり立ち上がり俺の方を揺する尚人。流石にこの状況について行けって言う方が無理あるだろ…
で、尚人の口から飛び出したセリフはこれ
「おっ、俺っ…」
「あ?」
尚人の生唾を飲み込む音、そして
「俺、完っ全に遥香ちゃんに惚れた!!」
男があり得ないって程目をハートにして俺に訴えかけてくる尚人
「うん。で?」
俺がそう言うと尚人はずるずると床に倒れ込んで泣きまねをしだした
「うわああああっ!俺はなあっ!冗談じゃなくて好きなんだよっ!!金髪だけど、ピアス空けてるけどっ、真面目なんだよおおおお」
ああ、そうですか。つか金髪とかピアスとか関係ないだろ…
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