どんなことも二人で乗り越えて
なんて呆れながらもこいつと一緒に教室を出た

瞬間だった

「西崎君お願い…離してっ!!」
篠山の声が聞こえた、思わず声のした方向を振り向くとそこには血相変えて篠山の腕を掴む西崎と怯えきった表情で何とか抵抗している篠山の姿だった
「なんで由佳は…っ!俺よりあんなクソ男選んだんだよっ!?」
クソ男とか完っ全に俺のことじゃないですか…ってそこは突っ込むとこじゃなくて。
「ごめんなさっ…でも、西崎君怖いよ…!」
めっちゃ修羅場じゃないすかこれ、何、マジで夢であって欲しい
「俺が…怖いのかよ!?あんなに優しくしてたのにか!?」
夢じゃないパターンですね、これ完全に
「私にだけじゃ意味ないよっ!人イジメて殴るなんて最低だよ!!」
そういいなんとか西崎のごつい手を払いのけた篠山、先ほどの恐怖に飲まれた顔とは変り怒りに満ちた顔になっていた。こいつ…意外と正義感はあるんだな
って…まてよ?今の発言はかなり西崎に来たんじゃ?恐る恐る西崎に視線を向けてみると…
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