どんなことも二人で乗り越えて
第一章

気付かされる恋

午後の授業の間、教室に遥香の姿はなかった
それが気になって仕方ない自分がここにいた。何でだよ?…意味わかんねえ


結局俺は午後の授業全てを遥香がいないモヤモヤと何でそれをこんなに気になるかが理解できないモヤモヤとで苛つきながら受けた
もしかしてもう今日は遥香に会えないんじゃないか?…遥香が西崎に告ったらどうする?(天変地異が起きてもあり得ない)なんてアホなことを考えている俺って一体…

まさか…ね?
いや、でも…

ホームルームも終わり、クラスに残る人数もまばらになってきた時、遥香が教室に戻ってきた
が、自分のカバンだけを取り、すぐ教室を出ようとした
何を思ったのか俺は遥香の腕を思いっきり掴みそれを止めた
『晴…昭?』
「何、また西崎に会いにいくの?」
『違うよ』
「じゃあちょっと付き合って」
『へ?』
俺は遥香の腕を掴んだまま歩き出した
< 25 / 44 >

この作品をシェア

pagetop