どんなことも二人で乗り越えて
「あーっと…このそわそわしてる感じだと皆知ってるだろうけど、今日このクラスに転校生がやって来た」
そう速見が言った瞬間教室にはライブと言っていい程の歓声が沸き上がった、その中で俺を除いて唯一いつもと表情を変えず速見を見つめる遥香…流石
先生の言葉を合図に一人の男子が教室に入ってきた

そのとたん、教室中は静かになった…こいつのオーラに押されたのか?
黒い髪は肩ギリギリまで伸びているが、不潔さは一切感じさせられない。シャツも1日目だからかもしれないがきっちりと第一まで閉めている
俗にいう清楚系イケメンって奴か?…俺には全く興味ないけど…男だし、一応

「野田…椿と申します、よろしく」
そう言った瞬間思いっきり机に手をつき椅子を倒し遥香が立ち上がる。がたんと言う音が教室中に響き渡った
『あんた何で…!?先生!何でこいつを…』

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