どんなことも二人で乗り越えて
「お?知り合いだったのか?よかったじゃないか野田ーっ!お友達がクラスにいて…」
「友達なんかじゃありませんよ」

その瞬間、そののだって言う奴は微かに骨格をあげたような気がした


「神崎遥香は僕の…彼女です」
その瞬間また教室の熱気が蘇った。指笛を吹く男子や歓声を上げる女子…
「『は!!?』」
尚人と遥香の声が重なった
「忘れちゃった?彼氏の存在も」
『あんた…後で表出な』
その遥香の発言に更に熱を帯びる教室、速見が黙らせようとしているがそんなのお構い無しといった感じだ
「じゃあ野田は…一番後ろのあそこの席に行ってくれ」
「はい…」
うーわ、俺の反対隣じゃん


俺は一瞬でこの男には何か裏があると分かった
「よろしく…君名前は?」
「あっ、ああ…こちらこそ。藤岡って呼んでくれればいいから」

笑顔で手を差し出してきた彼に対し、少し怪訝な顔をして握手した
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