ヴァージン=ロード

「お、そうだ。カノンに頼まれたんだった」
「なに?」
「夢乃に伝えてほしいって。今度、子供達連れて遊びに行きましょうって」
「ん、いいよ」

 なんだそんなことかと了承すると、リキが微笑んだ。

「あと、ののちゃんにありがとうって」
「え? ののちゃん、なにかしたの?」
「リノ、あんな風に年の近い子と遊ぶの珍しいんだよ」

 リキの意外な言葉に、私は目を見張る。

「俺に似たせいか、あいつ大人びてて可愛くないだろ?」
「いや、可愛かったけど」

 リキにジト目でにらまれて、私は黙った。

「同じくらいの年の子になると、近寄りがたいのか、あいつ孤立しがちなんだよ。でも、ののちゃんが物怖じしないで付き合ってくれてただろ?」

 まあ、ちょっと熱烈だったけれど。

「あれ、きっとリノも嬉しかったと思うんだよ。だから、またって」

 物怖じしない性格なのは、完全に夢乃に似たのだろう。

「わかったよ。この前ののちゃんもリノ君に会いたがってたから、伝えておくね」
「おう、ありがとう。じゃあ、入ってくるわ」
「うん」

 リキを見送り、私は盛大にため息をついた。

 リノ君とののちゃんの微笑ましい関係が羨ましかった。







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