ヴァージン=ロード
「あらー、リョウ君ね。この前はありがとうね! 今日は楽しんでいってね!」
「ISAKI、前原さんと仲良いんだな」
良の言葉に、私達は顔を見合わせた。
「悪友なのよ、中高が一緒でね……」
「親友なのよ、中高が一緒でねー!」
見事に私達の声がはもる。その様子に良が笑う。
「へー、そうなんだ。見事な凸凹コンビだな」
身長170cmの私と、153cmの夢乃。確かに昔からよく凸凹コンビだと言われてきた。
しかしそれは、夢乃に対する禁句だ。みるみる頬を膨らませ、ぎゅっと拳を握る。
「なによ、私がチビだって言いたいのー!?」
「いや、そんなことは全く思っていないよ」
「絶対馬鹿にしてるでしょっ!」
突如勃発した夢乃と良の言い争い……いや、夢乃が一方的に怒る光景に、私は呆れる。
「こーら、夢乃。落ち着きなさい。自分のパーティ自分で壊してどうするの」
「あ、そうだったわね」
私の言葉に我に返った夢乃は、それじゃあねと来客達に挨拶しに行った。