まだ知らない愛。
固まる瞬さんは私の右腕を見つめていて。
「お前…それ…」
固まるのも無理はない。
私の腕には瞬さんと同じ龍が巻かれているのだから。
「黙っててごめんなさい」
「これ…いつしたんだ?」
「一昨日、瞬さん居なかったでしょ?その時に昴さんに頼んで紹介してもらった所で…」
私の腕を見つめたままの瞬さん。
やっぱり怒られるかな…。
どうしても私も腕に、これを掘りたかった。
だから相談をせずに刺青を入れた。
「桜、もっと見せろ」
そう言って腕を引いて私を起こすとジッと私の腕に見入る瞬さん。
怒られるのを覚悟して目を閉じていたら
「綺麗だな…」
と小さく響いた低い声。
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