俺のこと、好きになってみよ?
見上げると、下を向いていて顔はわからないけど横で黙々と自転車を直してくれている男の子が。
チラッと見えた、一年生の学年カラーの赤色チェックのネクタイで一年生だとわかった。
「あ、すみません…ありがとうございます」
親切な男の子もいるもんだなと感心しながら、倒れ続けた自転車を直していく。
…あれ、でもこの人どっかで見たことあるような、ないような。
まぁ深くは気にしなでおこう。
そうして、親切な男の子とふたりで倒れた自転車たちを直して行った。
黙々と直していくとやがて残り一台になって、それを直して終了。
「あの、ごめんなさい、ほんとありがとうございました…」
自転車を一緒に直してくれた男の子に一礼。
その男の子はしゃがんでいたでいた体を立ち上がらせ、スッと顔を上げた。
「そそっかしいんですね、……彩葉さんって」