シェリー ~イケない恋だと、わかっていても~
「あ、いや、梨江子と匠哉さん、やっぱり夫婦だし一緒にいたいだろうな……って思っただけで……」
「彩月、そういう気遣いはいらないんだよ?」
「うん、でも……」
もちろん、わたしも梨江子と一緒にいたいけど、こういう時ってどうしたらいいんだろうね……。
「わかった。彩月ちゃんは、俺と同室!」
「ちょい、とも。お前なぁ」
「大丈夫、なにもしないって。相手は既婚者なんだし。ここでなにかあるほうがヤバイだろ」
「まぁ、そうだけど……」
「大丈夫だよな?彩月ちゃん」
「あっ、はい。江梨子、大丈夫だよ。だから、梨江子と匠哉さんは夫婦水入らずで!」
「彩月……。あの、緒方さん」
「ん?」
「彩月に本気になるのはいいけど、遊びなら絶対、手は出さないでください」
「ちょ、梨江子!?」
普通そんなこと言う!?本気になるのはいいけど、とか……。わたし一応、既婚者だよ?浮気をされていても、けいちゃんの奥さんなんだから……。
「うん、わかってるよ。大丈夫、本当に手は出さないから。匠哉、鍵ちょーだい」
「あ、あぁ」
「よし、彩月ちゃん行くよー」
「あっ、はい」
ともさんは、匠哉さんから鍵を受け取ると、わたしに声をかけてゆっくりと歩き出した。遅れをとってはいけないと、わたしは、ともさんのあとを小走りで追いかけた。
「たくが変なこと言うから!」
「いや、悪い……。俺だって、まさかさっちゃんが、あんなこと言うなんて思ってもいなかったからさ……」
「まぁね……。でも緒方さん、大丈夫だよね?」
「あぁ。そこんとこはちゃんとしてるよ、あいつはさ」
「うん……」
「じゃあ、俺たちも行くか」
「そうだね」
彩月と知樹が先に行ってしまい、フロアに残された匠哉と江梨子。二人のことは心配ではあったが、最終的には知樹はそういう奴じゃないということで、二人も部屋に向かうのだった。
*
「彩月ちゃん、荷物ここに置くよ?」
「あっ、はい。ありがとうございます……えっ、」
「ん?どうかした?……って、マジか……」
ともさんと部屋に入ると、わたしの荷物を部屋の奥まで持って行ってくれた。そのお礼を言ってグルリと部屋を見渡したわたしは言葉を失う。同時に、ともさんも気付き同じく言葉を失っていた。
「彩月、そういう気遣いはいらないんだよ?」
「うん、でも……」
もちろん、わたしも梨江子と一緒にいたいけど、こういう時ってどうしたらいいんだろうね……。
「わかった。彩月ちゃんは、俺と同室!」
「ちょい、とも。お前なぁ」
「大丈夫、なにもしないって。相手は既婚者なんだし。ここでなにかあるほうがヤバイだろ」
「まぁ、そうだけど……」
「大丈夫だよな?彩月ちゃん」
「あっ、はい。江梨子、大丈夫だよ。だから、梨江子と匠哉さんは夫婦水入らずで!」
「彩月……。あの、緒方さん」
「ん?」
「彩月に本気になるのはいいけど、遊びなら絶対、手は出さないでください」
「ちょ、梨江子!?」
普通そんなこと言う!?本気になるのはいいけど、とか……。わたし一応、既婚者だよ?浮気をされていても、けいちゃんの奥さんなんだから……。
「うん、わかってるよ。大丈夫、本当に手は出さないから。匠哉、鍵ちょーだい」
「あ、あぁ」
「よし、彩月ちゃん行くよー」
「あっ、はい」
ともさんは、匠哉さんから鍵を受け取ると、わたしに声をかけてゆっくりと歩き出した。遅れをとってはいけないと、わたしは、ともさんのあとを小走りで追いかけた。
「たくが変なこと言うから!」
「いや、悪い……。俺だって、まさかさっちゃんが、あんなこと言うなんて思ってもいなかったからさ……」
「まぁね……。でも緒方さん、大丈夫だよね?」
「あぁ。そこんとこはちゃんとしてるよ、あいつはさ」
「うん……」
「じゃあ、俺たちも行くか」
「そうだね」
彩月と知樹が先に行ってしまい、フロアに残された匠哉と江梨子。二人のことは心配ではあったが、最終的には知樹はそういう奴じゃないということで、二人も部屋に向かうのだった。
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「彩月ちゃん、荷物ここに置くよ?」
「あっ、はい。ありがとうございます……えっ、」
「ん?どうかした?……って、マジか……」
ともさんと部屋に入ると、わたしの荷物を部屋の奥まで持って行ってくれた。そのお礼を言ってグルリと部屋を見渡したわたしは言葉を失う。同時に、ともさんも気付き同じく言葉を失っていた。