【企画】恋のスケッチブックは君色に染まる
「私がいっつも見てる速川くんはいつもクラスのみんなと笑いあってて……速川くんの笑顔、すごく好きなの!」
スケッチブックには太陽みたいな笑顔の速川くんが描かれている。
「桜本には俺はこんな風に映ってんだな……」
「うん、いつも速川くんみたいに優しくてみんなに好かれる人になりたいなぁって憧れてたんだ……」
今は“憧れ”じゃなくて、“好き”なんだけどね。
「はい、じゃあこれ……プレゼント!」
スケッチブックの速川くんを描いたページをちぎって、手渡した。
「速川くん、描かせてくれてありがとう!すっごく楽しかったよ!」
自分の気持ち……伝えなきゃ。
「あとね、速川くんに言いたいことがあって……っ」
「ん?」
………私の想い、速川くんに届け。
「私……速川くんにずっと憧れてた。でも……今は違うの」
叶わなくてもいいから……速川くんにこの想い、届けて!
「好きなんです……っ、速川くんのことが……っ」