Polaris
あそこに居たくなかった。


あそこに居たら、どんどん自分が惨めになっていく気がした。


どうして、誰もあたしのことを見てくれないんだろう。


コンビニに向って歩き出したがいいが、人混みで中々たどり着けない。


自然とため息が漏れる。


振り返ると、隼人と恵美さんがまだ一緒に居て、何か話している。


それを見たら、やっぱり戻る気にはなれなかった。


そして、再び歩みを進めようとしたら腕を掴まれた。


え?、と思い振り返る。


「未来」


そう、昔と変わらない笑顔をくれる。


「、、、莉奈」

「久しぶり」


昔と何も変わらなく、あたしに話しかけてくる。

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